猫の老化のサインと見分け方


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 ●猫が老化していくと、体や行動に様々な老化の兆候(サイン)が表れはじめます。このページでは猫の老化のサインと見分け方についてご紹介しています。

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猫の老化のサインと見分け方

猫の老化とライフステージ

 生物の成長過程を年代ごとにわけたものをライフステージといいますが、猫のライフステージは、「猫とわたしの終活手帳」(服部幸 著・トランスワールドジャパン)によると、生後6ヶ月頃までの子猫期生後7ヶ月から2歳までの青年期3歳〜10歳までの成猫期(壮年期)11歳〜14歳までの中年期15歳以上の老年期に分けることができるのだそうです。

 猫の老化については様々な考え方があるようですが、一般的には、ライフステージで言えば中年期、およそ11歳を過ぎた頃からはじまるといわれています。

 もちろん11歳を過ぎたからといって、すぐに老化の兆候が現れるわけではありませんし、個体差もありますので一概にはいえませんが、多くの猫たちのその行動や姿、身体機能の様々な部分で徐々に老化のサインが出始めるのが、早ければ7歳を過ぎた頃から、遅くとも11歳を過ぎた頃以降と考えられています。

 猫はもともと自分の体の不調や病気を本能的に隠そうとする動物ですので、早い段階で老化の兆候に気づくのは簡単ではありません。猫を長生きさせるには日頃から「体の変化」「食事の量とタイミングの変化」「行動パターンの変化」にとくに注意して老化のサインにいち早く気づくことが大切です。


猫の行動に表れる老化のサイン

 もともと猫は よく眠ることからその名がついたとも考えられているほど、眠っている時間の多い動物です。でも、老化の兆しが見え始めた猫は、さらに寝ている時間が多くなります。しかしこれは、単に眠いことが理由だけでなく、老化に伴って体がだるくて動くのが辛い、寝ている姿勢以外の態勢が辛いことなども理由のひとつだといわれています。

 そのほか、若い頃に比べて「歩く速度がゆっくりになる」「体全体に震えがある」「飼い主が帰宅しても出迎えしなくなる」「飼い主のあとをついてこなくなる」「飼い主の足元にまとわりつかなくなる」なども加齢にともなって顕著になってくる老化のサイン>と考えられています。

 また、性格的な面でも、若い頃よりも甘えん坊になったり、逆に神経質になったりといった変化や、体に触ろうとすると怒り出すといったことも老化のサインとして知られています。


猫の被毛に表れる老化のサイン

 若い頃は熱心に毛づくろいをしていた猫も、老化が始まるとだんだん毛づくろいをしなくなり、被毛が汚れたままのことが多くなります。また老化に伴って被毛に潤いがなくなりパサついてきたり、白髪や被毛が束になって割れたようになる毛割れが多くなるのも老化のサインといわれています。

 ちなみに、毛割れはそのほとんどが加齢や老化を原因として起きてきますが、腎不全などの内臓疾患が原因の場合もあるので注意が必要です。


猫の肉球に表れる老化のサイン

 猫の肉球は、人間の手のひらや足の裏と同じように脂肪と弾性線維でできていて、暑いときや緊張したとき、この肉球にある汗腺(汗を出す器官)から汗も出ます。ジャンプして着地したときのクッションとしての役目や、滑りやすい床では滑り止めとしても機能する柔らかく弾力のある肉球も、高齢化に伴って、カサついてくるようになり、ひどくなるとひび割れなどが生じます。


猫の爪に表れる老化のサイン

 若いときは頻繁に爪研ぎをして、いつも鋭くちょうどよい長さを保つことに余念がなかった猫も、高齢になるとだんだん爪研ぎをしなくなり、どうしても爪が伸びすぎた状態が多くなります。この伸びすぎた猫の爪も老化のサインです。また、伸びすぎた爪をそのままにしておくと、やがて肉球に刺さってしまうことになりますので、飼い主によるこまめな爪切りが必要になることもあります。


猫の目(視力)に表れる老化のサイン

 人間の場合と同じように、猫も高齢化に伴って視力が低下してきます。ただし、人間と違って猫は視力の低下を聴力や嗅覚で補って行動することができるため、よほどのことがない限り飼い猫の目が悪くなったことに気づきにくい傾向があります。

 また、猫は高齢化に伴って虹彩(瞳孔の周辺)にシミのようなものが多くなってきます。行動的外見ではそれまでと変わりないように見えても、猫の目を覗き込んだとき虹彩の周辺にしみがあるようなら、それも老化のサインです。

 さらに、猫の目の左右の瞳孔の大きさが違う目が小刻みに震えている目ヤニや涙が多くなるなども猫の老化のサインといわれています。


猫の耳(聴力)に表れる老化のサイン

 猫も高齢化に伴って聴力が低下して小さな音が聞こえにくくなってきます。そのため、名前を呼んでも反応しなくなったり、ちいさな物音に気づかなかったりするようになります。また、自分の声も聞こえにくくなるため、大きな声で鳴くようになるのも猫の老化のサインです。


猫の鼻(嗅覚)に表れる老化のサイン

 猫は食べ物の鮮度や毒性の有無を嗅覚で判断しているので、高齢化に伴って猫の嗅覚が低下すると、食べ物のにおいがわからなくなり次第に食欲がなくなっていきます。また毒性を匂いで見分けられずに、それまで食べようとしなかった危険なものを食べてしまうことがあるので注意が必要です。

 また、猫も老化によっていびきをかくことが多くなります。ただし人間とは違って、猫は鼻呼吸する動物なので、猫がいびきをかくときは鼻に何かの病気や異常を抱えている場合もありますので、単純に老化によるものと決めつけることは危険です。

 さらに、猫も高齢化によってがんにかかる可能性が高まることが知られています。もしも猫が鼻血を出すことが多くなったら、がんにかかっている可能性がありますので、一刻も早く動物病院で診察を受けておくほうが安心です。

 老化が始まった猫の鼻の外見的な特徴として、鼻の頭が乾いてカサついてくるというのもあります。通常猫の鼻はいつも適度な湿り気と弾力があるものですが、猫の鼻の頭が乾いてカサついているようなら、なんらかの病気か老化のサインです。


猫の口(歯)に表れる老化のサイン

 人間と同じように、猫も高齢化に伴って歯周病にかかりやすくなり、口臭が強くなってきます。とくに歯周病を放置すると、単に口臭が強くなるだけでなく、口の中の細菌が腎臓などの臓器にまで広がって内臓疾患の引き金になることもりますので注意が必要です。

 また歯肉炎や歯が抜け落ちたりすることによって食欲が低下するのも老化のサインです。


猫の体重に表れる老化のサイン

 猫も高齢化に伴って基礎代謝が落ちてきます。そのため、食欲があるうちは肥満に向かうことなりますが、加齢が進むと次第に食が細くなり基礎代謝に必要なエネルギーを維持できなくなって痩せていきます。

 ちなみに基礎代謝とは、何もせずじっとしていても、生命を維持するために自律的に行われている活動に必要なエネルギーのことで、通常老化すると低下するものですが、老化に伴って食事量が減れば体重は安定します。もしも食事量がそれまでどうりで、基礎代謝だけが低下すればエネルギーが過剰に蓄えられ肥満することになります。


猫の筋力に表れる老化のサイン

 並外れたジャンプ力を誇る猫も高齢化に伴って筋力が低下してきますので、高くジャンプすることが難しくってきます。その結果、それまで登れていたところへ登れなくなる、足を踏み外すことが多くなるといったことが起こります。

 また、もともと素早い動きを得意とした猫が、俊敏な動作ができなくなったり、高いところから落ちても姿勢が保てなくなったり、不自然な姿勢で転落することが多くなると老化のサインです。


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 出典及び参考書籍

猫とわたしの終活手帳(服部幸 著・トランスワールドジャパン)/「新・子ネコの育て方百科」(誠文堂新光社・桑原久美子著)/「かわいい猫との暮らし方・しつけ方」(誠美堂出版・監修小島正記)/「0才からのしあわせな子猫の育て方」(大泉書店・服部幸・監修)/「はじめての猫飼い方育て方」(学研パブリッシング・石野孝・監修)ほか


  

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