猫が顔を洗うと雨が降るって嘘?本当?


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 ●日本には昔から猫にまつわることわざや言い伝えがたくさんあります。「猫が顔を洗うと雨が降る猫耳を洗うと雨が降る)」というのもそのひとつです

 猫が顔の周りの毛づくろいをする日は雨が降るといった意味のことわざ(言い伝え)ですが、このことわざ(言い伝え)には根拠があるのでしょうか?ほんとうに猫が顔を洗うと雨が降るのでしょうか?

 このページでは、猫が顔を洗うと雨が降るって嘘?本当?という疑問についてご紹介しています。

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猫の画像猫が顔を洗うと雨が降るって嘘?本当?

猫が顔を洗うと必ず雨が降るとは言い切れないけれど……。

 日本には昔から猫にまつわることわざや言い伝えがたくさんあります。そのひとつに、「猫が顔を洗うと雨が降る猫耳を洗うと雨が降る)」というものがあります。

 猫が顔の周りの毛づくろいをする日は雨が降るといった意味のことわざ(言い伝え)ですが、このことわざ(言い伝え)には根拠があるのでしょうか?ほんとうに猫が顔を洗うと雨が降るのでしょうか?

 結論から言えば、「猫が顔を洗うと雨が降る(猫耳を洗うと雨が降る)」ということわざ(言い伝え)を科学的に検証した記録もどうやら無いようですし、猫は元々きれい好きで、天候にかかわりなく顔や体を洗う(顔の周りや体の毛づくろいをする)習性があります。いわゆるグルーミングですね。

 なので、猫が顔を洗ったからといって必ず雨が降るとは言い切れないというのが本当のところのようです。

 とはいえ、「猫が顔を洗うと雨が降る(猫耳を洗うと雨が降る)」という、このことわざ(言い伝え)がまったくのデタラメかというと、実はそうでもなさそうなのです。というのも、低気圧の接近による湿度の上昇と、猫が顔の周りの被毛やひげを毛づくろいする行動との間にはそれなりの因果関係があるとする意見があるからです。

 この意見に従えば、猫は低気圧が近づいて雨が降る可能性が高くなる湿度が高い状態になると、被毛やひげについた湿気をとるために、顔を洗うような行動、つまりグルーミングをするというのです。

 ご存じの方も多いと思いますが、猫は元々とてもきれい好きで自分の体のお手入れにはとても熱心な動物です。

 自分の舌で被毛を舐めて、ていねいに体の汚れをとる毛づくろいをします。そして舌が届かないところは、前足に自分の唾液をつけてその前足で舌の届かない場所、たとえば耳の後ろの被毛やひげなどの汚れを掻き取り、その前足を再び舌できれいにして、また他の場所の汚れを掻き取り、これを繰り返して体をきれいにしていきます。

 とくに猫のひげは、自分の周りの状況を把握するためのセンサーとしてのとても重要な役割があります。猫はひげや被毛から伝わる刺激で風向きや周囲の状況を把握していて、そうした機能を最高の状態に保つためには、いつも毛づくろいをしてきれいにしておく必要があります。

 ちなみに、多くの動物に見られるグルーミングと呼ばれるこうした行動は、単に体をきれいな状態に保つだけでなくストレスや不安を感じた時に気持ちを落ち着ける目的もあると考えられています。

 一般に低気圧が近づくと水蒸気を多く含む空気が運ばれて湿度が高くなります。湿度が高くなると、猫の被毛やひげに水蒸気が付着して重くなります。湿気でべたついて重くなった被毛やひげでは、猫はちゃんと周りの状況を把握できなくなります。もしかしたら、湿気でジメジメとした被毛やひげがムズムズして気になるのかもしれません。

 いずれにしても、湿度が高くなると湿気で被毛やひげのセンサーとしての性能が落ちてしまうので、それを嫌って猫は前足で顔や耳のうしろやひげの湿気を拭き取って、被毛やひげのコンディションを整えようとします。

 また、猫は元々外で狩りをして暮らす肉食の狩猟動物ですから、狩りの成功に影響する天候の変化に敏感で、雨などの天候不順を感じ取るとそれをストレスと感じて、気持ちを落ち着けるために顔を洗ったり毛づくろいをしたりすると考える人もいます。

 いずれにしても、雨の降る日の前後に、こうした猫の毛づくろいの様子を見た昔の人々は、猫が顔や耳のうしろの被毛やひげをグルーミングする行動と、雨が降るということを結びつけて考えるようになり「猫が顔を洗うと雨が降る(猫耳を洗うと雨が降る)」ということわざ(言い伝え)になったのではないだろうか、というわけです。

 つまり、「猫が顔を洗うと雨が降る(猫耳を洗うと雨が降る)」ということわざ(言い伝え)には、それなりの観察と経験則に基づいた根拠があるといえなくもないというわけです。

 もちろん、冒頭でもご紹介したように、「猫が顔を洗うと雨が降る(猫耳を洗うと雨が降る)」ということわざ(言い伝え)を科学的に検証した記録もなさそうですし、猫が顔や耳のうしろの被毛やひげを毛づくろいするのは、とくに雨が降る日に限ってのこととも言えませんので、明確な因果関係はないとする考え方が一般的です。

 すでにご存知のように、もともと猫はきれい好きな動物ですから、暇さえあればこまめに毛づくろいをして体をきれいにしています。ですから、実際のところ、猫が顔を洗った日に雨が降ることも時にはあるだろうけれど、必ず雨が降るとは限らないのです。

 また仮に低気圧の接近で高くなった湿度をきっかけに猫が顔を洗うことがあったとしても、時間の経過とともに低気圧の進路が変われば、猫が顔を洗っても雨にはならないこともあります。

 一説には、雨が降った日にはおよそ90%の確率で猫が顔を洗ったとかいう意見も散見されますが、元々天候に関係なく猫は日常的に顔を洗いますから、雨が降った日に猫が顔を洗ったとしてもそれほど特別なこととはいえません。

 たしかに低気圧の接近に伴う湿度の上昇が、猫が顔を洗うきっかけのひとつにはなっているのだろうと考えることはできそうですが、それを持って。「猫が顔を洗うと雨が降る(猫耳を洗うと雨が降る)」と考えるのはちょっと無理がありそうです。


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 出典及び参考書籍

 「新・子ネコの育て方百科」(誠文堂新光社・桑原久美子著)/「かわいい猫との暮らし方・しつけ方」(誠美堂出版・監修小島正記)/「0才からのしあわせな子猫の育て方」(大泉書店・服部幸・監修)/「はじめての猫飼い方育て方」(学研パブリッシング・石野孝・監修)ほか


  

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