猫の目(視覚)の不思議と秘密


子猫の画像子猫の画像

 ●猫の目(瞳)は、その場所の明るさで丸くなったり、縦に細長くなったり自由自在に変わります。これは瞳に入る光の量を調整するための仕組みによって起る反応ですが、実は感情の変化によっても瞳の大きさや形が変わります。

 このページでは、そんな猫の目や視覚の不思議と秘密についてご紹介しています。

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猫の目(視覚)の不思議と秘密

猫の視力と暗視能力

 暗いところでも自由に歩き回り、すばやい動きのネズミなどを相手に機敏に動き回って狩りをする猫たち。そんな猫たちですから、さぞかし目もよく見えるのだろうと思われるかもしれませんが、意外にも猫の視力(視精度)は低く、人間でいえばおよそ0.3程度と考えられています。

 その理由のひとつが、猫の目は光の少ない環境下で最大の能力を発揮するようにできているということ。そのため、人間にとって最もよく見える明るい場所では、猫の目は、逆に明るすぎて見えにくくなってしまうのです。

 薄暗い環境でもよく見えるように発達した猫の目には、光を感知する細胞(桿体細胞)が、人間の目に比べて3倍も多く存在しています。この細胞(桿体細胞)と、後でご紹介するタペタム(輝板)の働きで、猫は光の少ない暗い場所でも、ものを見ることができるのですが、明るい昼間や照明の下では、明るすぎて像がぼやけてしまうのです。

 ちなみに、明るい場所で猫の瞳が縦に細長くなっているのご覧になったことのある方も多いと思いますが、猫たちはそうして瞳、つまり光の入り口を狭くすることで、日中でもなんとか実用になる視力を確保しているのです。

 この仕組みは、猫がなにか興味を引くものを見つけた時や、危険に遭遇した時、よりしっかりとものを見ようとするときなど、感情の変化によっても働きます。

 しかし、それは言いかえれば、すでにご紹介したように、わずかな光しかない薄暗い場所では人間の目の3倍もよく見える、つまり人間よりもはるかに優れた暗視能力を持っているということでもあります。

 さらに、先ほども少し触れましたが、猫の目の網膜にはタペタム(輝板)と呼ばれる、光を反射する働きを持つ組織が組み込まれていて、この働きによって、一度網膜を通過した光を反射させ、暗い場所でもよりはっきりとものを見ることができるようになっています。

 暗闇で猫の目が光ることは、よく知られていますが、この猫の目が光る現象こそタペタムの働きによるものなのです。

 こうして、猫は、明るい昼間こそ人間よりも視力は劣るものの、猫の目の中に組み込まれた特殊な機能や働きと、後でご紹介する動体視力によって、薄暗い環境で素早く走り回るネズミを捕まえたりといった、人間にはまねのできない能力を発揮させることができるのです。


猫の動体視力

 猫をすでに飼ってらっしゃる方や、猫と遊んだ経験のある方ならよくご存知だと思いますが、猫は素早く動くものに強い興味を示し、機敏に反応します。これは、猫の目の動体視力(動く物体を見分ける視覚的能力)が極めて高いことからくる能力で、この動体視力によって、素早く動くネズミなどの小動物を確実に捕獲することができるのです。


猫の目は色盲?

 さきほどご紹介したように、優れた暗視能力と動体視力を持つ猫の目ですが、実は、猫は色を感じ取る細胞(錐体細胞)の数が人間のおよそ半分しかなく、色彩、とくに赤色を識別することが苦手であると考えられています。

 これは、薄暗い環境で獲物を捕獲する猫たちにとって、色を識別する能力があまり重要ではなかったことが理由のひとつと考えられています。


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 出典及び参考書籍

 「新・子ネコの育て方百科」(誠文堂新光社・桑原久美子著)/「かわいい猫との暮らし方・しつけ方」(誠美堂出版・監修小島正記)/「0才からのしあわせな子猫の育て方」(大泉書店・服部幸・監修)/「はじめての猫飼い方育て方」(学研パブリッシング・石野孝・監修)ほか


  

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