日本猫(和猫)は絶滅したって本当?


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 ●このページでは、かつて私たちの暮らしのごく近くにいた日本猫(和猫)は絶滅したって本当?という疑問についてご紹介しています。

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日本猫(和猫)は絶滅したって本当?

日本猫(和猫)は宮廷や貴族たちの間で生まれた

 日本猫(和猫)の起源については、当サイトの日本猫(和猫)の起源はいつ?のページでもご紹介していますが、仏教伝来の年とされる552年頃から奈良時代にかけて、中国からもたらされる数多くの仏教経典をネズミの食害から守るために船に乗せられていた猫たちが、日本に住み着いものという考えが通説となっています。

 当時、日本にもたらされた猫たちは、中国(唐の国)から来た珍しく可愛らしい動物ということで、貴族の宮廷の奥で大切に飼われるようになりました。

 その後平安時代から江戸時代の生類憐みの令が5代将軍綱吉によって交付されるまでの長い間、ネコたちは、他の国の猫と一切交わることなく、貴族の間で交配が行われ、やがて日本猫(和猫)とよばれる丸顔の猫の系統が形作られていきました。


日本猫(和猫)の絶滅は自由を手にしたことから始まった

 ところがこうしてまるで純粋培養されるように系統が保たれてきた日本猫(和猫)にも転機が訪れます。

 それが先ほどもすこし触れた、5代将軍綱吉による生類憐みの令です。これにより、それまで貴族や大名屋敷の奥で飼われて来た日本猫(和猫)たちは、一般民衆の暮らしにちかいところで生きていくようになりました。つまり、隔離され保護されてきた環境から、交雑の可能性の高い自由なノラネコの環境へと変化したのです。

 つまり日本猫(和猫)の絶滅の道は、宮廷や大名屋敷から開放されて、自由を手に入れたことから始まったともいえます。

 そして、その後迎えた徳川幕府から明治新政府への交代によって、日本に招かれた外国の技術者たちがつれてきた西洋猫との交雑が日本猫(和猫)の存続を危うくしていきました。


シャム猫とペルシャ猫との交雑で日本猫(和猫)が姿を消した

 そして日本猫(和猫)の消滅を決定付けたのは、1950年代のシャム猫とペルシャ猫の大流行です。

 当時は、現代のように避妊や去勢手術が一般的でなかった上に、当時の猫たちは、家で飼われているとはいうものの、ほぼ放し飼いといってもいい状態でしたので、多くの日日本猫(和猫)がシャム猫やペルシャ猫の雑種の子猫を産み、日本猫(和猫)とシャム猫、ペルシャ猫の雑種の世代交代が繰り返されるなかで、日本猫(和猫)は姿を消していったようです。

 もちろん日本猫(和猫)がほんとうに絶滅したのかどうかを学術的に調査したわけではないようですので、たとえばガラパゴス島のように、他の系統の猫から完全に隔離された環境があるなら、そこで生き続けている日本猫(和猫)がいる可能性もあるでしょう。しかし現在のところそういった発見もない以上、やはり絶滅したと考えるより他はないのかもしれません。


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 出典及び参考書籍

 「新・子ネコの育て方百科」(誠文堂新光社・桑原久美子著)/「かわいい猫との暮らし方・しつけ方」(誠美堂出版・監修小島正記)/「0才からのしあわせな子猫の育て方」(大泉書店・服部幸・監修)/「はじめての猫飼い方育て方」(学研パブリッシング・石野孝・監修)ほか


  

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